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セリーヌ (植物形態)
[ トラブル27~128 ] 

宇宙植物。プランタス星原産で、自生して咲いているのは宇宙でこの星だけという、超希少な花。主人公リトの16歳の誕生日に、ヒロインのララが彼へのプレゼントにする為、採取してきて結城家の庭に植えられた。以後、庭の他の植物と同様、主にリトが水やりなどの世話をしている。

電柱ほども背が高く、外観は草花というよりは大木である。茎部は棘の生えた蔓が絡み合ったような形態をしていて、その蔓を触手のように動かして物を掴むことができる。頂部に有る一輪の花冠は四畳半ほどはあろうかという大きさ。その中央には人間に似た唇が有り、口を開くと肉食獣のような牙が生えている。

あまり夜間にはお目にかかりたくないような御面相だが、オキワナ星の「シバリ杉」などと比べれば、見かけによらず性質は穏やかで愛嬌がある。普通なら植物に性質も愛嬌もあったものではないのだが、さすがに宇宙植物と言うべきか、セリーヌには明らかに高度な知能が備わっていて、自らリトに潅水を催促したり、夜間に敷地に入ってくる不審者に吠えかかったりと、庭の植栽というよりはペットと表現した方が当たっている。しかも家人の存在をちゃんと意識していて、マメに自分の世話をしてくれるリトを「親切で優しい人」と感じて懐いており、リトの妹の美柑が風邪で熱を出した時には彼女の体調を心配するなど、もはや家族の一員とさえ言っても過言ではない。

当然というべきか会話はできないが、しばしば鳴き声を発して意志を伝えようとする。「キシャーッ」「ギギーッ」「ゲゲーッ」などといった擬音が踊る画面からは、あまり耳に心地良さそうな感じは伝わってこないのだが、リトにはこれらの鳴き声からセリーヌの言いたい事が、ある程度分かるようになってきているらしい。

地球でも食虫植物の例があるので、植物がメシを食うという生態だけならさほど驚かないが、このセリーヌはラーメンを好み、しかもドンブリから器用に箸を使って食する。野生の状態ではどうやって栄養を取り込んでいるのか、興味深いところである。水分は普通の植物同様に地中の根から吸い上げている模様。暑さ寒さはニガテらしく、特に冬はマフラーなどで防寒をし、あまり元気がなくなる。

ちなみに「セリーヌ」とは美柑が付けた名前であり、品種として何という名前で呼ばれる花であるのかは、今のところ劇中では明らかになっていない。

一個体一花であるセリーヌは両性花かと思われるが、リトに懐いているのは、名前から受ける印象の通りに雌性だからではないかと思える描写が有ったりもする。


第128回において、花のあった部分が種子(?)に変化し、その中から生まれ出る形で人間の乳幼児に近い姿に変態を遂げた。これがどのような意味を持つものか、その生態は未だ多くの謎に包まれている。

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